電車に書いてあるカタカナや数字の秘密!!
車両の側面や車内などに表示されている【カタカナ】と【数字】を見たことはありますか?
車両の側面にはクモハ313-1105やモハ115-1105などいろいろな【カタカナ】と【数字】が表示されています。
見たことはあるけどどんな意味があるか知らない!!という方が多いと思います。
あらゆる情報が詰まったこの【カタカナ】と【数字】の秘密を教えちゃいます!!
1番目の文字(2文字の時もある)は[車両の種類記号]
JRと旧国鉄の車両番号は基本的に、カタカナと数字からなる7要素で構成されています。
まずは【カタカナ】に注目。
例えばクモハ313-1105であれば『クモハ』の部分。
一文字一文字意味があり意味は下記の通りです。
種類記号 | 車種 | 内容 |
---|---|---|
ク | 制御車 | 運転台付きの車両 |
モ | 電動車 | 動力装置付きの車両 |
サ | 付随車 | トレーラー車両 |
クモ | 制御電動車 | 運転台付き動力装置付きの車両 |
2番目の文字は[車両の設備]
それでは2番目の文字は何を意味するのでしょうか?
2番目の文字の意味は下記の通りです。
設備記号 | 車種 |
---|---|
ロ | グリーン車(1等車) |
ハ | 普通車(2等車) |
シ | 食堂車 |
ユ | 郵便車 |
ニ | 荷物車 |
ヤ | 職用車 |
エ | 救援車 |
ル | 配給車 |
ロネ | A寝台車(ロで寝(ネ)るの意味) |
ハネ | B寝台車(ハで寝(ネ)るの意味) |
なので『クモハ』は制御電動の普通車となります。
1等車、2等車、3等車を表す『イロハ』ですが、『イ』が廃され、ロハが繰り上がり、1等車、2等車の意味になりました。
このカタカナ表記は国鉄時代のものです。
次は【数字】に注目。
1番目の数字は[電気の方式]
JRでは大きく分けて直流と交流という2種類の電気を使っています。
なのでこの数字はどちらの電気で動くかを表しています。
数字 | 種類 |
---|---|
1~3 | 直流 |
4~6 | 交直流 |
7~8 | 交流 |
9 | 特急 |
9 | 試作車 |
※交直流とは両方の電気で走れる車両のことです。
2番目の数字は[用途]
車両の使い道を表します。
数字 | 種類 |
---|---|
0~3 | 通勤・近郊 |
4 | 事業用、非旅行用 |
5~7 | 急行 |
8 | 特急 |
9 | 試験車などの特殊車 |
3番目の数字は[区別]
登場順に若い奇数から使っていく。
車両によっては基本となる番号の他にそこから1を引いた偶数番号を同じ車種の一部車両に用いる事がある。
-(ハイフン)の後の数字は[製造番号・番台区分]
その系列の車両の何番目に製造されたかを表しています。
原則として、その車両が製造された順に「1」から割り振られます。